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フィレンツェくらしと彫金くらし

昨晩のこと

ネットのニュースで島根県で初の感染者が見つかったと知った。

 

時間の問題ではあるとは思っていた。

 

県外からの観光客はたくさん来てると聞いていたし

4月は新年度のはじまりで学校は入学など

会社も入社や転勤など人の移動がある。

 

…とにかく

自分自身で気をつける。

小まめに手洗いをして、顔を触らないようにする。

なるべく人との接触を避ける。

 

フィレンツェから毎日島根のことを思ってる。

家族のこと、友人たちのこと。

みんな家族のことを心配したり

お仕事のことを決めていくこと大変だろうなと。

 

この状況下

幸いにも地元が無事であることがわたしにとって安心なことだった。

 

友だちの一人は勤めてる店の上司が

この時期しばらく店を閉めることになったそうで。

 

ニートになってしまったと。

 

もちろん収入も途切れるわけで…

 

ここのところ国が助け舟を出すことが急務。

 

自粛と同時に補償が必須ということ。

(どうしたら今の政府が動くのか)

 

そしてお互いにできることで力を合わせることができたら。

(なかなか助けてくださいと言いにくいけれど)

 

わたしは大家さんにとても助けてもらっている。

今月の家賃は後からでいいよと。

買い出しもしてくれて、その代金も後からでいいよと。

1週間に一度、お菓子を焼いてくれる。

お茶を入れてくれる。

 

イタリアでは封鎖がはじまり1ヶ月が過ぎた。

状況は大きくは改善していない。

きっとさらに延長されると思う。

 

日本はあやふやな規制がはじまったばかり。

この道のりは長い…

 

この時期をどのように捉えるのか。

色々と考える。

ネットでニュートンは昔、伝染病が流行ったときに家の中にこもって

勉強したことが万有引力の発見につながったとか。

ほほー。

 

とか思ってわたしも何かやろうかなとか思ったりした。

 

けれど。

 

すぐに自分に戻る。

畳の上でごろごろと、それで半日過ぎる。

ふつうにやることをやる。

 

大家さんはたくさん友だちがいるから日々電話でのおしゃべり

1日何時間話してるんだろう。

(かなり長い。やはりおしゃべり大好きイタリア人!

電話の充電を頻繁にしてるw)

ふたりの娘さんとも連絡を取り合う。

1人はフィレンツェだけど

もう1人はニューヨーク!いまのニューヨーク…

 

 

昨日から新しい本を読みはじめた。

須賀敦子全集』第1巻

 

先日までは

堀部安嗣著『建築を気持ちで考える』を読んでいた。

 

建築の知識は殆どない。

けれどいつも建築は気になっていて。

(若いときには宮大工の西岡常一さんに憧れて。

古い建造物、古代ギリシャとか古代ローマの建物をちょこちょこ調べたり。

世界遺産の修復士になりたいと思っていた。今でもなりたい)

 

この本を選んだのは

自分のものづくりにもつながるところがあると思ったから。

 

「指輪を気持ちで考える」

「彫りを気持ちで考える」…

 

マーカーで線をいくつも引いた。

 

過去に考えていたデザインがこの本を読んだことで固まってきている。

頭で考えているのと、実際に作るのではまた異なることがあるから

試作をつづけようと思う。