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フィレンツェくらしと彫金くらし

そうなんだ…

木曜の夜

…いつもは朝に文章を書いていて

夜に書くことは殆どない。

 

今朝いつも通りに学校へ行く。

彫りのレッスン。いつも通りのリッカルド

だったけれど…レッスンが始まって少し経った時に

学校のスタッフの人が

「明日から学校を休校にします」と。

 

まさかこのタイミングで。

 

昨日イタリアの首相が全イタリアの公立の学校を休校にすると発表。

うちの学校は私立だけど気になって、スタッフの人に尋ねたら

まだ大丈夫とのことだった。

 

けれど明日から休校になった。

16日までということだけれど延びる可能性もあるらしい。

 

学生皆一斉にばたばたし始めた。

休み中にやる課題作りとか、先生に聴いておくこととか。

スタッフの人と今後のことの相談とか。

(短期で学びに来てる人はどうしたものかと)

 

今日は午後のレッスンもある予定でお弁当持ちをしていたけれど

部屋に戻って食べることになった。

何かを特別にするわけでもなくぼーっと午後を過ごして

ちょっと部屋の外に出たときに

隣の部屋のスペインの子も出てきて…

 

「わたしマヨルカへ戻ることにした」

「!」

 

いきなりでびっくりした。

彼女は次の滞在先と仕事を探していて

まだまだこっちにいる予定で。

わたしよりも長くフィレンツェにいるだろうと思っていたのに。

 

親御さんが戻って来いと…

次の滞在先を見つけるのがなかなか難しいということ

仕事も今のフィレンツェで探すのは難しい…観光客もかなり減って

観光業でなりたってるこの街での求職は…

そしてウィルスのこと。

これが大きいとわたしは思ってる。

 

まさか…こんなに早く帰ってしまうなんて。

 

悲しい。

 

いま隣で友だちと一緒に荷造りをしている。

(彼女の仲良しの友だちも次々に自国へ帰国してるのもあるかもしれないなあ…)

 

今も時折彼女の笑い声が聞こえてくる。

明るい彼女。

このような状況で隣から聞こえてくる笑い声に救われることもあった。

(ちょっと友だち多めに連れて来て、大騒ぎは困った困ったけど)

 

まだ若い彼女はスペインで一呼吸してまた戻るだろう。

イタリアとスペインはとても近いし、言葉も近い。

 

出発は明後日。

早すぎ。。。

 

なんだかぽつっと穴が開くように寂しくなるな。