イタリアの
学校が休校になってから3週間が経つ。
その間、彫りをしていた。
リッカルドに教えてもらったことを思い出しながら
一緒に彫った過去のものを改めて観察しながら進める。
学校でのレッスン中に彫りを教えてもらうために準備していた指輪。
これをどうしたら…
自分一人で彫るのはなあ…リッカルドに教えてもらいなが彫りたいなあ。
と何日も見つめていた。
けれど…学校再開の目処はなかなか立たない。
今でも立たない。
よし!自分でできる限りやってみよう。
彫りをはじめた。
途中まで彫って、中心部分に何を彫ったらいいのか?
迷い出した。
ずっと彫ってみたかった馬に乗った騎士を彫るか
それとも木?動物???
何故かしっくりこない。
またにらめっこがはじまる。
数日して、部屋の窓を開けて外を眺めていると
ひらひらと…
イタリア国旗が掲げてあった。
おそらくその日までは無かったと思う。
ご近所さんが掲げ出したのだ。
…ここはイタリアという国。
緑と白と赤
改めてここはイタリア
今、この国はたいへん。
わたしは国旗を掲げないけど
何かイタリアのための彫りができたら。
やる気が湧いてきた。
まずは紋章を調べる。
今まで知らなかったけれど
現在もイタリアには国章があることを知った。
昔の国章のことは知っていいたけれど今でも形を変えて存在していた。
その国章を参考に彫り出した。
五芒星はイタリアのお守り
その背後にはイタリア国旗
左上からの斜めの線は緑を表し
縦の線は赤を表す。
(線の方向は無彩色や彫りで表すときに用いる)
2羽の鳥がくわえているのは
平和を表すオリーブと
民の力を表すオーク
(国章を参考にするまでに鳥とオリーブは彫っていて、
後から片方だけオリーブからオークへ彫り直した)
一番下の方が空いていたので
ITALIAの文字を彫った。
(へたぴだけど)
リッカルドに見て欲しい。
どうしてるだろう。。。
昨日学校のスタッフの人にお願いをして
リッカルドに指輪の画像を送ってもらった。
喜んでくれたよう。
もっと教えてあげたいと。
わたしは幸せ。
次はこの指輪の側面に彫りをしようと思う。
デザインから考えるから時間がかかるだろう。
第一候補は葡萄。
大家さんに聞いたら葡萄はイタリア全土に生息しているとのことだから。