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フィレンツェくらしと彫金くらし

2月1日

土曜日の朝、いつも通りにカフェラテを入れる。

マキネッタで珈琲を沸かす。

鍋でミルクを温める。

きび砂糖を少々、マグカップへ入れておいて

珈琲、ミルクの順で注ぐ。

熱々が美味しい。

 

昨日の朝、今月こちらに来るはずだった友人からキャンセルの連絡が

来て…今流行しているウィルスのために。

残念…再会してお話しできると楽しみにしていたから。

 

日本でどんなニュースが流れているのかは詳しくわからないけど。。。

その友人曰く、観光客としフィレンツェへ行くとお店の人の対応とかが気になる…

とか。

確かに…色々なニュースでアジア人に対する差別がはじまっていると聞く。。。

イタリアの有名な音楽学校ではアジア人が登校するのを禁止したと。

悲しいことだなあと。

 

異国にいるとそのようなニュースがつらい。

 

学校にいる中国の子も電車に乗っているときに周りの人から冷たい眼で見られて…と。

土日はどこにも出かけないと言ってた。

 

わたしもアジア人。

 

フィレンツェの中心街では多くの店舗のウィンドウに

中国語であけましておめでとう

happy chinese new yearと書いてある。

その友だちの様子と比べるとなんとも言えない気持ちになる。

この違和感。

 

フィレンツェは観光地

観光客の人達のおかげを受けている。アジア圏の人達も多い。

日本もそうだけど、中国の観光客が減ると経済効果がとかすぐにニュースになる。

経済、経済…。

買い物してお金を置いていってください。。。ですか。

 

もちろんフィレンツェは美しい街

職人さんたちの日頃の働きによってその美しさが保たれ、さらに年月を

重ねて生きる人の心の拠りどころにますますなっていくと思う。

わたしも街を歩くと昔々の職人の人達のことを想い

どうしてこんな美しいものを作れるんだろう。

一人の人が作り上げたものもあれば、仲間同士で作ったものも

一人分二人分の人生では完成せず、何世紀に渡って引き継がれながら作られたものもある。

きっとこんなものを作る人達は腕の良いのはもちろんだけど

きっと何かへの信仰心のたまものなのかなと。

想いを巡らせると力を感じたり、励まされたりする。

 

でも今回のことはなんだか…

何が大切なことなのかを改めて考えさせられる。